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リノベーションの進め方とは?ステップごとの注意点・ポイントを押さえよう

最近の日本では、賃貸マンションやオフィス、店舗のリノベーション需要が増加傾向にあります。
不動産価値の向上や入居率の改善を目指す企業にとって、効果的なリノベーションの進め方を理解しておくことは営業提案力を高める上で欠かせません。
近年の傾向として、単に空間を美しくするだけでなく、耐震性・断熱性・省エネ性能の向上や、入居者のライフスタイルに合わせた柔軟な設計が求められるようになっています。
この記事では、「リノベーション 進め方」の基本から、営業担当者が押さえるべきステップごとのポイント、注意点までを詳しく解説します。
ぜひ最後までお読みいただき、貴社の営業活動にお役立てください。
リノベーションの進め方
Step1:条件整理とゴール設定
リノベーション計画の第一歩は、条件の整理とゴール設定です。
ここでは、顧客の要望をしっかりとヒアリングし、予算、工期、デザイン、機能面の優先順位を明確にします。
たとえば、賃貸マンションであれば「入居率向上」「賃料アップ」、オフィスや店舗では「生産性向上」や「ブランドイメージ向上」など、目的に応じたゴールを具体化することが重要です。
営業担当者としては、漠然とした要望を掘り下げる質問力が求められます。
Step2:物件選びと購入手続き
既存物件をリノベーションする場合は、物件選びが成否を分けます。
内見時には、構造の老朽化、配管や電気設備の状態、耐震基準の適合状況などを確認し、リノベーションに適しているかを見極めます。
不動産取引の専門知識を活かし、購入手続きでは契約内容の確認、ローン審査、重要事項説明などを漏れなくサポートすることが営業の役割です。
リノベーションに強い提携業者のネットワークがあれば、提案力がさらに高まりまるでしょう。
Step3:設計・プランニング
物件が決まったら、設計士や施工会社とのプランニングが始まります。
ここでは、事前のゴール設定をもとに、具体的な間取りやデザイン、設備仕様を詰めていきます。
現地調査を行い、必要な改修範囲や技術的な課題を洗い出し、見積もりを作成します。
不動産営業の立場からは、顧客が抱える不安や疑問を代弁し、設計者との調整役を果たすことが信頼につながります。
Step4:工事開始から竣工検査
設計・契約がまとまったら、いよいよ工事に着手します。
工事中は、定期的な進捗報告、品質管理、近隣への配慮が求められます。
特に営業担当者は、顧客への状況共有を徹底し、万一のトラブルに迅速対応する姿勢が重要です。
竣工検査では、図面通りに施工されているか、不具合がないかを確認し、顧客とともにチェックを行います。
Step5:引き渡し・アフターケア
引き渡し後も、リノベーションの本当の価値は続きます。
設備の使い方説明、保証内容の確認、定期メンテナンスの案内など、アフターケアまでが営業担当者の大切な仕事です。
また、入居後のアンケートやヒアリングを通じて顧客満足度を把握し、今後の提案やリピート契約につなげる視点を持つことが、他社との差別化につながります。
ステップごとの注意点と営業の提案ポイント
条件整理段階の注意点とヒアリング方法
リノベーションを成功させるには、最初の条件整理が極めて重要です。
営業担当者は顧客の「理想」と「現実」のギャップを埋める橋渡し役を担います。
具体的には、「予算の上限」「完成希望時期」「重視するデザインや機能」「法的制約(耐震・防火基準など)」を早い段階でヒアリングしましょう。
質問は「はい・いいえ」で終わらないオープンクエスチョンを使い、顧客自身が気づいていないニーズを引き出すのがポイントです。
物件選びで重要なチェックリスト
物件選びの際、営業担当者は以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 建物の築年数と構造(鉄筋コンクリートか木造か)
- 配管や電気設備の劣化状況
- 断熱・防音性能
- 建物の耐震性・法令適合状況
- 管理規約(特にマンションの場合)
これらを事前に整理しておくことで、顧客が後から想定外のコストや制約に悩まされるリスクを減らせます。
設計段階で顧客の要望を引き出すコツ
設計段階では、顧客が具体的なイメージを持てるよう、提案例や実績写真、3Dパースを活用すると効果的です。
「どんな生活や働き方を実現したいか」を深掘りすることで、機能性・デザイン・コストの優先順位が見えてきます。
また、賃貸やオフィス・店舗では投資対効果(ROI)の視点から、設備投資の回収見込みを一緒に検討するのも営業提案の差別化ポイントです。
施工中のコミュニケーションの重要性
施工中は顧客と施工会社の間に立ち、情報の橋渡しをするのが営業担当の役割です。
進捗報告の頻度・方法を事前に決め、問題発生時は即座に対応策を提示しましょう。
近隣への騒音・振動配慮、工期遅延の予防、追加工事の事前説明など、細やかな配慮が顧客の信頼につながります。
アフターケアと顧客満足度の向上策
リノベーションの価値は引き渡し後に試されます。
営業担当者はアフターサービス内容を丁寧に説明し、定期点検・修繕の提案も行いましょう。
また、引き渡し後のアンケートや面談を通じ、満足度や改善点を把握し、今後の提案活動に生かすことが重要です。
こうした「伴走型」の姿勢が、顧客のリピート契約や紹介案件につながります。
費用とスケジュールの基礎知識
費用相場と主な内訳
リノベーション費用は物件の種類や規模、改修内容によって大きく異なりますが、賃貸マンションやオフィス・店舗の場合、一般的には以下が目安となります。
- マンション1室(50㎡程度):500~1,200万円
- オフィス(100㎡程度):1,000~2,500万円
- 店舗(50㎡程度):500~1,500万円
主な費用内訳は以下のとおりです。
- 設計・デザイン費用:全体の10~15%
- 解体・撤去費用:全体の5~10%
- 設備・内装工事費:全体の50~60%
- 家具・照明・什器:全体の10~15%
- 予備費(予期せぬ追加工事用):全体の5~10%
営業担当者は、これらの内訳を顧客にわかりやすく説明し、予算感を共有することが重要です。
工事期間の目安
工期の目安は、規模や内容によって変わりますが、以下を参考にしてください。
- 小規模改修(内装中心):1~2ヶ月
- 中規模改修(設備更新・間取り変更):3~4ヶ月
- 大規模改修(フルリノベーション):5~6ヶ月
加えて、設計・プランニング期間(約1~2ヵ月)、許認可申請期間(必要な場合、約1~2ヵ月)も考慮する必要があります。
営業担当者は、全体スケジュールを見通した上で余裕を持った提案を心がけるべきです。
予算オーバーを防ぐポイント
リノベーションでは、追加費用の発生がつきものです。
予算オーバーを防ぐためには、次のポイントを押さえましょう。
■優先順位を明確化する
デザイン、機能、コストの中で何を最優先するかを最初に決めます。
■詳細な見積もりを取得する
複数の施工会社から見積もりを取り、項目ごとに比較・確認します。
■変更・追加工事のルールを決める
途中での仕様変更は費用増の大きな要因です。
契約段階で追加工事の手続きや費用算出のルールを明確にします。
■予備費を確保する
全体予算の5~10%程度を予備費として見込むことで、予期せぬ出費に備えます。
営業担当者は、これらの予防策を顧客に提案することで、信頼性の高いパートナーとして評価されます。
まとめ
リノベーションの進め方を理解し、ステップごとの注意点や営業提案のポイントを押さえることは、不動産業の営業担当者にとって非常に重要です。
条件整理から物件選び、設計・施工、そしてアフターケアまでの流れをしっかり把握し、費用やスケジュールに関する知識を持つことで、顧客からの信頼を獲得しやすくなります。
特に、顧客の潜在ニーズを引き出し、優先順位を整理し、予算超過を防ぐ具体策を提案できる営業担当者は、競合との差別化を実現できます。
また、施工中や引き渡し後のきめ細やかなコミュニケーションは、満足度向上やリピート契約、紹介の獲得につながります。
リノベーション提案は単なる物件改善の提案ではなく、「入居者満足」や「資産価値向上」という経営課題の解決策でもあります。
ぜひ、最新の業界情報や事例を学び続け、価値ある提案を心がけてください。
なお、賃貸マンションやオフィス・店舗等のリノベーション事業については、双日建材管理の公式サイトに詳しい情報がありますので、ぜひ参考にしてください。

