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リノベーションの費用の相場は、いくら?戸建て・マンションの各費用や金額別できることを紹介

リノベーションの費用や相場は、営業現場での提案力や顧客満足度に直結する重要な知識です。
近年、日本国内の戸建てやマンション、さらには賃貸マンションやオフィス・店舗など、物件タイプごとにニーズが多様化しており、それに伴い費用感の把握はますます欠かせないものとなっています。
最新のトレンドでは、エコ・省エネ設備の導入やデザイン性の高いリノベーションが注目を集めていますが、実際に「どこまで」「いくら」でできるのかは、営業担当者が正確に説明できることが求められます。
この記事では、「リノベーション 費用 相場」に関する基礎知識から、物件タイプ別の費用目安、金額別にできることの具体例、さらには顧客提案に役立つポイントまでをわかりやすく解説していきます。
リノベーション費用の内訳
リノベーションの費用は、大きく「設計費」「施工費」「諸経費」の3つに分けられます。
それぞれの費用項目を理解しておくことで、顧客への提案の質が向上し、信頼性の高い見積もりを提示することができます。
ここでは、それぞれの内訳を詳しく解説します。
設計費
設計費は、リノベーションのプランニングやデザインの作成、法的確認作業などにかかる費用です。
内容としては、顧客の要望をヒアリングし、間取りの最適化、デザイン提案、必要な場合は行政への申請書類作成などが含まれます。
設計費の相場は、工事費用の10~15%程度とされ、簡易な間取り変更なら10万円前後、本格的なフルリノベーションでは50万円以上かかることもあります。
施工費
施工費は、実際の工事にかかる費用です。
リノベーションでは物件の状態や改修範囲によって大きく変動するため、営業担当者は顧客への事前説明が重要です。
場所別の施工費(水回り・内装・外装・耐震・間取り変更)
■水回り(キッチン・バス・トイレ)
1カ所あたり50~150万円程度。
特にキッチンやバスは、設備のグレードや配管工事の有無で価格差が大きくなります。
■内装(壁紙・フローリング・収納)
10~50万円程度。
クロスの張り替えやフローリングの変更など、比較的低コストで空間の印象を大きく変えることができます。
■外装(外壁・屋根・バルコニー)
100~300万円程度。
外壁塗装や防水工事は、建物の寿命を延ばすためにも重要です。
■耐震補強
100万~500万円程度。
築年数の古い物件では、耐震性の向上が求められることがあり、営業提案の際に見落とさないよう注意が必要です。
■間取り変更
50万~200万円程度。
壁の撤去や新設には構造計算が必要な場合もあり、設計費や諸経費が別途発生します。
諸経費
諸経費は、現場管理費、仮設費用、廃材処分費、交通費、申請費用など、直接工事とは関係しないが必須となる費用です。
全体の5~10%程度を目安に考えると良く、特に大規模リノベーションでは数十万円単位のコストが発生します。
また、物件によっては管理組合への届け出費用や近隣対策費用が必要になるケースもあります。
物件タイプ別のリノベーション費用相場
リノベーション費用は、物件の種類や規模、築年数によって大きく異なります。
不動産営業担当者は、それぞれの物件タイプに適した相場感を理解しておくことで、顧客からの信頼を得やすくなります。
ここでは、戸建て住宅、マンション、賃貸マンション・オフィス・店舗の費用相場を順に見ていきましょう。
戸建て住宅のリノベーション費用相場
戸建て住宅のリノベーションは、建物の広さや老朽度合いによって費用が大きく変動します。
一般的な部分リフォーム(例:キッチン・浴室の交換、壁紙・床材の張り替え)は100~300万円程度が相場です。
間取り変更や断熱・耐震改修を伴う本格的なリノベーションでは、500~1,000万円が目安となります。
さらに、フルリノベーション(基礎部分を除く全改修)になると、1,000~2,000万円規模になるケースもあります。
戸建ては外装・屋根工事も必要になることが多いため、見積もりの際は要注意です。
マンションのリノベーション費用相場
マンションの場合、専有部分のみが工事対象となるため、戸建てに比べ費用を抑えやすいのが特徴です。
水回り(キッチン・浴室・トイレ)交換や内装変更は100~300万円程度が標準です。
間取り変更を含む大規模リノベーションでは500~800万円ほどかかることが一般的で、専有面積が80㎡を超える広めのマンションでは1,000万円近くになることもあります。
なお、管理規約や近隣対応のための追加費用が発生する場合もあるため、事前の調整が重要です。
賃貸マンション・オフィス・店舗の相場感
賃貸物件や商業施設のリノベーションは、目的や用途によって価格帯が大きく分かれます。
賃貸マンションの場合、原状回復やデザイン性を重視した部分リフォームは50~200万円程度で可能です。
オフィスでは、内装工事や設備更新で300~1,000万円、店舗の場合はブランドイメージや集客力を考慮し、500~2,000万円程度が一般的な相場です。
特に店舗は、デザインや什器選定により価格が変動しやすいため、営業提案では「目的に応じた複数プランの提示」が効果的です。
【金額別】できるリノベーションの内容
リノベーションの提案では、顧客の予算に応じたプラン提案が欠かせません。
ここでは、金額帯別にどのようなリノベーションが実現可能かを整理しました。
予算感を把握し、適切な選択肢を提示する際の参考にしてください。
100万円未満でできること
比較的、小規模なリノベーションは、100万円未満でも十分に実施可能です。
たとえば、壁紙や床材の張り替え、トイレや洗面台の交換、照明器具の入れ替えといった部分的な内装工事が代表例です。
また、賃貸マンションの原状回復や、店舗のアクセントクロス変更、看板の更新といったデザイン性向上の改修にも対応可能です。
短期間で工事が完了するため、営業提案の際は「工期の短さ」「コストパフォーマンスの高さ」を強調すると良いでしょう。
300~500万円でできること
この価格帯になると、複数箇所の同時改修や設備グレードの向上が視野に入ります。
具体例としては、キッチン・浴室・トイレといった水回りのフル交換、リビング・ダイニングの間取り変更、収納スペースの新設などが挙げられます。
マンションでは専有部分の全面改装、オフィスや店舗ではレイアウト変更や内装の刷新が可能です。
営業の場では、「資産価値の向上」「競争力の強化」という観点から提案すると、顧客の関心を引きやすくなります。
1,000万円以上のフルリノベーション
1,000万円を超える予算では、いわゆるフルリノベーションが可能となります。
戸建て住宅なら外壁・屋根・基礎補強を含めた構造部分の補修、耐震・断熱性能の向上、間取りの全面変更が可能です。
マンションでは、専有部分の完全スケルトン化からの作り直しが可能となり、賃貸マンションやオフィス・店舗ではコンセプト設計を伴う全面改装が現実的になります。
この価格帯では、営業提案で「長期的なコスト削減」「ブランディング強化」「持続可能性(SDGs)」などの観点を織り交ぜると説得力が増します。
リノベーション費用を抑えるポイント
リノベーションにおいて、コストの最適化は営業提案の成否を左右する重要な要素です。
顧客の予算内で最大の効果を引き出すためには、以下のポイントを押さえて提案を行うことが大切です。
改修範囲の優先順位を明確にする
顧客の要望をすべて叶えようとすると、どうしても費用が膨らんでしまいます。
費用対効果の高い箇所(例:水回りの更新や断熱性能の向上)を優先的に提案し、後回しにできる部分は段階的な改修を勧めることで、コストを抑えつつ満足度の高いリノベーションが可能になります。
既存の設備・構造を活用する
スケルトンリノベーション(全面改修)は魅力的ですが、予算オーバーの要因になることもあります。
既存の設備や間取りを活かしつつ、表層リフォーム(壁紙・床材・塗装など)を組み合わせることで、大きなイメージチェンジを低コストで実現できます。
特にオフィスや店舗では、設備の再利用を含めた提案が有効です。
標準仕様・既製品を選ぶ
オーダーメイドや特注品はコストアップにつながりやすいですが、標準仕様や既製品の選定ならコストを大幅に抑えることができます。
賃貸マンションやオフィス・店舗の場合も、設備や内装材は汎用性の高い商品を選ぶことで、全体予算を調整しやすくなります。
複数業者の見積もりを比較する
工事内容や仕様が同じでも、業者によって見積もり金額に差が出ることは珍しくありません。
提案の段階で複数の業者から見積もりを取得し、コストパフォーマンスを比較検討することで、顧客の予算感に合ったプランを導き出せます。
補助金・減税制度を活用する
自治体や国の補助金制度、住宅ローン減税、省エネ改修に関する税制優遇など、利用できる制度を提案時に案内することで、顧客の負担軽減に貢献できます。
営業担当者は常に最新の制度情報をキャッチアップしておくと強みになります。
まとめ
リノベーションの費用相場は、物件の種類や改修範囲、選ぶ仕様によって大きく変動します。
営業担当者に求められるのは、単に相場を知ることではなく、顧客のニーズや予算に応じて最適な提案を行う力です。
戸建て住宅、マンション、賃貸マンション・オフィス・店舗それぞれの相場感を把握し、金額別にできる内容を具体的に提示することで、顧客からの信頼を得やすくなります。
また、コストを抑える工夫や補助制度の活用提案は、営業担当者にとって大きな差別化ポイントです。
リノベーションは顧客の資産価値や事業価値を向上させる重要な投資です。
ぜひ今回の内容を、営業現場での提案や社内研修、資料作成などにご活用ください。

